家族で考えたい資産の話

親子で考える資産セミナー(静岡)

大切な家族の資産を守り、よりよいかたちで受け継ぐにはどうしたらいいか、家族で話し合ったことはあるでしょうか。資産形成の手段の一つとして今、金(ゴールド)が注目されています。「賢い貯“金”で資産を守る」と題し、親子で考える資産セミナー(静岡新聞社・静岡放送主催、田中貴金属工業協賛)が2月20日、静岡市葵区のホテルアソシア静岡で開かれました。経済アナリスト豊島逸夫さんとフリーキャスターの佐久間あすかさんが、昨今の経済動向を踏まえながら金の特徴や魅力について分かりやすく解説したセミナーの要旨を紹介します。
<企画・制作/静岡新聞社営業局>

主催:静岡新聞社 
協賛:田中貴金属工業
日時:2016年2月20日(土) 
会場:ホテルアソシア静岡

親子で考える資産セミナー〜賢い貯“金”で資産を守る〜

第1部 親子で話し合っておきたい資産のこと

マイナス金利で状況一変
佐久間
一緒に暮らしていても、家族で財産や資産について話す機会はなかなかないと思います。
豊島
親が亡くなったときのことを前提にした話は切り出しにくいですよね。セミナーをきっかけに、お茶の間でも資産のことや経済のことを話しやすくなるように、また、新聞の経済面を開くきっかけになれば−と思います。
佐久間
今、新聞もテレビも経済ニュースのトップはマイナス金利ですね。
豊島
これまで民間銀行が日銀の口座に預金すると0・1%の金利が付いていたのが、「これからは日銀に預けるなら手数料を払って」というのがマイナス金利です。日銀は2%の物価上昇目標を掲げ、金融市場に大量の資金を供給する「量的緩和」を行いました。ところが借り手の企業が一向に増えないので、民間銀行は国債を買い、それでも資金が余るので日銀に預金していました。
佐久間
お金がうまく循環せず、銀行間に収まっている状況ということですね。
豊島
何とか経済成長のために資金が循環してほしいという意図で、マイナス金利という未知の領域に踏み込んだのです。
佐久間
打つ手がほかにないということを表しているのかもしれませんね。でも、企業が将来のために投資する気にならないと、お金を借りようということにはなりません。
豊島
その通りですね。銀行経営が苦しくなると予測し、全銀協会長は「大口の預金者から手数料をもらうことを調査・検討しています」とコメントしました。欧州の銀行では、まとまった額であれば手数料がかかるのが常識ですが、日本では当たり前ではありませんよね。
佐久間
不安感が募ってきます。
豊島
こういった不安心理の中で急に金(ゴールド)の業界が忙しくなっています。
金貨に込めた 親の愛

佐久間
商品市況を見ても、2月上旬にNY市場で金が1年ぶりの高値を付けたことに驚きました。
豊島
金には「金利が付かない」というデメリットがあります。それがマイナス金利という状況になると、デメリットではなくなるというわけです。ただ、皆さんの普通預金にいきなり手数料がかかるわけではないから誤解しないでください。私はマイナス金利だから金がいいと言う気は一切ありません。ただ、世界的にもっと大きなお金を動かすヘッジファンドや国内の金融機関などにとっては重要な話なのです。
私が金というものの原点を痛感したのはスイスでした。チューリッヒで働いていた時、スイス人の同僚が、娘の誕生日ごとにアルバムに写真と金貨を1枚ずつ貼るというのを習慣にしていました。1歳、2歳…と続け、例えば30歳で結婚となれば30枚の成長の記録と30枚の金貨が貯まっているわけです。娘が嫁ぐ前の晩に母親が手渡すそうです。「何かあったらこれでしのぎなさい」と。金というのは不思議で、金属だから冷たいのですが、娘を思う愛情がビンビン伝わりました。よく、金は熱伝導性がいいと言いますが、“愛情伝導性”も極めて優れています。
佐久間
こういった形でもらえると親の愛というものをすごく感じられますね。
豊島
第1部のポイントとして言いたいのは、金はもうけるものではなく、貯めるものなんだということ。資産の10%を目標に、このアルバムのようにコツコツと貯めていくのを勧めます。有事の時にはその10%が力を発揮するのです。

次ページ 「第2部 豊島逸夫さんに聞くわが家の資産と金」に続く

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※講演者は、セミナー内容につき、その正確性や完全性について意見を表明しますが、その内容を保証するものではありません。また、過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではありません。

プロフィール

講師
豊島逸夫さん としま・いつお

豊島逸夫事務所代表。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。独立後はチューリッヒ、NYでの豊富な相場体験をもとに、金市場に限らず世界経済、国際金融についても多くのメディアで情報を発信、活躍中。
MC
佐久間あすかさん さくま・あすか

フリーキャスター。千葉県出身。四国放送(徳島)のアナウンサーを3年間、テレビ大阪の経済・報道ニュースキャスターを3年間務める。2011年10月より日経CNBCキャスター。
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