マーケット市況情報

2017年04月11日 10時00分

2017年3月の貴金属市況2017年04月11日 10時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price  円建:   〃

金(Gold)
■ドル建て金相場
1,246.05ドルでスタートした3月の金相場は2日にFRB(米連邦準備理事会)高官による3月利上げの発言や3日のFRB議長講演での発言が利上げを強く示唆する内容となったことでドル買いが進む中で下落を始め、1,220ドル台半ばまで値を落とした。
その後はアジア時間に北朝鮮のミサイル発射の報に一時反発する場面はみられたものの、8日のADP雇用統計が市場予想を上回ったことから利上げペースが加速するとの思惑から下げ幅を拡大し10日には月間最安値の1,196.55ドルまで値を落とした。同日米国時間に米2月雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数は予想を上回ったものの、時給の伸びが限定されたことで材料出尽くし感から1,205ドル付近まで値を戻した。
14日〜15日にかけて開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に様子見ムードとなり、1,200ドルを挟んだレンジ相場が続いたが、FOMCでは市場予想通り利上げが実施されたものの、利上げペースの加速に繋がる材料は得られず、投機筋を中心に急速に買戻しが入ることとなり、16日のロンドン時間には1,229.35ドルまで大きく反発した。その後は米トランプ政権が掲げるオアバマケア代替法案が共和党内でも一部反対の声が強いとの見方が広がり、米国株やドルが売られると23日のNY時間にかけて1,250ドル付近まで上伸。翌24日はトランプ大統領が正式にオバマケア代替法案の採決前の撤回を表明したことから27日に月間最高値の1,257.55ドルまで急騰。月末にかけ、投機筋を中心に売りが優勢となる中で複数のFRB高官から利上げペースについての発言がみられたことから月末31日に1,244.85ドル迄下落して終了。

■円建て金相場
 4,564円でスタートした3月の円建て金相場は、月初、ドル建て金相場と為替が円安方向に動いたことで2日には月間高値の4,604円をつけた。月半ばにかけては更に円安となったものの、ドル建て相場が軟調推移したことで15日には月間安値の4,466円まで下落。月末にかけて、為替が円高に動きドル建て相場が上昇したことで相殺され4,500円をはさむ動意の乏しいレンジ相場を形成すると31日には4,511円で終了。

プラチナ(Platinum)
■ドル建てプラチナ相場
月間最高値の1,027ドルでスタートした3月のプラチナ相場は月初こそ揉み合う展開が続いたものの、2日のFRB理事による3月利上げへの言及や翌3日のFRB議長講演で『経済情勢次第では3月利上げが適切』との発言も伝わり、3月利上げが確実視されるようになる中で金相場が下落する中でプラチナも990ドル近辺まで大幅に値を落とした。
その後も利上げ観測を材料に売りが優勢となる中、米2月雇用統計を前に投機筋を中心としたポジション調整の売りが膨らみ10日には940ドルまで下げ幅を拡大。同統計発表後には非農業部門の雇用者数が市場予想を上回るも、平均時給の伸びが限定的で、これまで買われてきたドルを利食う動きにやや買い戻されたが、その後は15日のFOMCで利上げ回数の引き上げに関する内容が見られなかった失望感からドルが売られ、960ドル台前半まで急騰。
その後は米トランプ政権が掲げるオバマケア代替法案が共和党内の反対で難航との報をきっかけに、大幅減税やインフラ投資など今後の同政権による政策遂行能力が疑問視されると、ドル売りが優勢となる中プラチナ相場は底堅く推移。月後半にかけて960ドルから970ドルのレンジ相場を形成した後、トランプ大統領が正式にオバマケア代替法案撤回を表明したことで27日には980ドル近辺まで値を伸ばした。月末にかけては、プラチナの主要生産国である南アフリカ共和国のズマ大統領が同財務相を解任するとの見解を示したことから、南アフリカランド安が材料視され軟調地合いに転換。更に30日には財務相を含め閣僚9名が解任され南アランドが続落する中、31日には940ドルまで下落して終了。

■円建てプラチナ相場
3,798円でスタートした3月の円建てプラチナ相場は、2日に月間高値の3,816円をつけると、月半ばにかけて下落するドル建てプラチナ相場により、15日には3,558円まで値を落とした。月末にかけて、ドル建て相場はやや値を戻したものの、為替が円高になったことで下げ足を強め29日には月間安値の3,509円まで下落。その後はやや値を戻し、31日には3,515円で終了。

銀(Silver)
■ドル建て銀相場
月間最高値の18.33ドルでスタートした3月の銀相場は2日にFRB高官による3月利上げに前向きな発言が取り沙汰され金相場が下げ幅を拡大するのに合わせ、非鉄金属の下げも手伝って3日には17.66ドルまで大幅下落。その後も複数のFRB高官から3月利上げを示唆する発言があり、好調な米国経済指標も後押しして、金相場と共に10日には月間最安値の16.89ドルまで値を落とした。その後は14日〜15日にかけて開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に様子見ムードとなり、17.00ドルを挟んだレンジ相場が続いた。
FOMCでは今後の利上げペースを早める見通しは示されず、ドル売り優勢の展開が続く中で値を戻し、17.40ドル付近まで反発。その後は米トランプ政権の掲げる米医療制度改革の代替法案が共和党内の支持を得られず、暗礁に乗り出している見方が広がり、ドルや米国株の下落を背景に金相場が伸張すると22日には17.58ドルまで続伸。24日にはトランプ大統領がオバマケア代替法案提出を断念したことが伝わると29日にかけて18.13ドルまで上昇。月末31日には18.06ドルまでやや下落して終了。

■円建て銀相場
68.30円でスタートした3月の円建て銀相場は、ドル建て銀相場の上昇と円安が相俟って2日には月間高値の69.20まで値を伸ばした。その後、急落するドル建て相場になびいて15日には月間安値の64.30円まで下落。月末にかけて、ドル建て相場の上昇と円安により値を戻すと31日には67.10で終了。

■為替相場
113.17円でスタートした3月の為替相場は月初、米経済指標が市場予想を上回る結果となったことから114円付近まで上昇すると2日にはFRB理事による3月利上げへの言及や翌3日のFRB議長講演での利上げへの積極的な発言から米国の3月利上げへの期待感の高まりに6日にかけて113.78円まで上昇。
その後も米雇用統計の前哨戦である2月ADP雇用統計が良好となり、米2月雇用統計を前にドル買いが加速すると10日には月間最高値の115.22円まで急伸。同日の米国時間に入ると、同雇用統計が発表され、平均時給が市場予想を下回ったことをきっかけに利益確定の売りが優勢となり、114円後半まで反落。その後は月の半ばにかけて底堅い展開を維持するも、15日のFOMC政策金利で利上げが発表されるも年内の利上げ回数が前FOMCと変更がなく、失望感から一転ドル売りの展開にとなり、21日にかけて112.40円まで反落。
その後はトランプ政権によるオバマケア代替法案の撤回が報じられ、同政権の掲げる大型減税やインフラ投資等、政策全般に対する懸念が台頭する中でドルが売られ、27日には月間最安値の110.44円まで続落。月末にかけて米第四四半期GDPが市場予想を上回ったことから112.19円までやや値を戻して終了。