マーケット市況情報

2017年01月17日 17時00分

2016年12月の貴金属市況2017年01月17日 17時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,168.75ドルでスタートした12月の金相場は、2日の米雇用統計を経て、5日のイタリアの国民投票で憲法改正が否決されたことからリスク回避の動きが強まると7日には月間最高値の1,177.65ドル付近まで上昇したものの、その後の米国長期金利の上昇や米国株が史上最高値を更新したことを受けて12日には1,154.40ドルまで下落。その後は13日から開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて小動きとなったが、FOMC終了後の声明で政策金利の見通しが引き上げられたことが材料視され、ドル高の動きが進む中で15日には1,126.95ドル付近まで続落。
その後はトルコのロシア大使銃撃事件等、地政学的リスクが意識される中で1,140ドル付近まで反発した場面もみられたが、19日のイエレン米FRB議長講演や米国株の最高値更新を受けて1,120ドル台中盤まで反落。月末にかけて市場がクリスマス休暇から薄商いとなる中、投機筋を中心としたポジション調整の買い戻しなどから値を戻すと1,159.10ドル付近で終了。

■国内金相場
4,353円でスタートした12月の円建て金相場は、月前半にかけては為替相場が円高傾向となったことを受けて6日に4,323円に下落した。その後はドル建て金価格が徐々に下値を切り下げる中、円建て金相場も上値の重い展開が続き4,320円~4,335円近辺でのレンジ相場を形成。しかし月半ばに為替相場が急速にドル高・円安となると15日には4,345円に上昇した。月後半にかけても円安傾向は継続したものの、ドル建て金価格が軟調な展開となったことで円建て金価格は下落基調となり27日に月間最安値となる4,309円に下落し終了。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
903ドルでスタートした12月のプラチナ相場は前週から続く買戻しの動きや原油相場の上昇が加わり、940ドル付近まで上昇すると米国株が最高値を更新する中で8日には月間最高値の947ドルまで続伸した。その後は利益確定の売りが進み、910ドル付近まで値を落とした後も14日まで開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)後の声明でFOMCメンバーによる政策金利見通しが引き上げられたことが注目され、ドル高の進行に一時900ドルを割り込む水準まで値を落とした。
月の後半に入ると、値ごろ感から920ドル付近まで買い戻されたものの、イエレン米FRB議長講演や米国株が最高値を更新したこと等を材料に再びドル高が進むと上値の重い展開が続き、節目となる900ドルを割り込むと投機筋の損失確定の売りも巻き込んで29日には月間最安値の898ドルまで大きく値を落とした後は月末30日に907ドルまで値を戻して終了。

■国内プラチナ相場
3,451円でスタートした12月の円建てプラチナ相場は、ドル建てプラチナ価格の上昇を受けて6日に3,530円に上昇すると、その後もドル建てプラチナ価格が堅調な推移を示す中、円安の進行も重なり19日には月間最高値となる3,594円に上昇した。月半ば以降はドル建てプラチナ価格が下落基調となったことを受けて、円建てプラチナ相場も軟調な展開となり22日には3,537円に下落。月末にかけてはやや値を戻したものの上値は限定的となり27日に3,485円をつけて終了。

銀(Silver)
■海外銀相場
16.30ドル付近でスタートした12月の銀相場はイタリア国民投票の結果を受けた金相場の上昇につられ、8日には月間最高値の17.13ドルまで上昇した後はFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を見極める思惑から17ドルを挟んだレンジ相場の展開が続いたが、14日のFOMC終了後の声明を受けて金相場が売り込まれると一時16ドル付近まで大幅下落。
月の後半に入り、利益確定の売りや非鉄金属の下落を材料に再び売り込まれると23日には月間安値の15.74ドルまで続落。その後は値ごろ感から16ドル付近まで値を戻した後は年末にかけて値を戻した金相場に支えられ16.24ドル付近まで反落して年内の取引を終了。

■国内銀相場
62.50円でスタートした12月の円建て銀相場は、堅調なドル建て銀価格に歩調を合わせるかたちで上昇基調となり15日に月間最高値となる65.00円に上昇した。その後為替相場は円安が進行したものの、ドル建て銀価格が軟調な展開となったことを受けて国内円建て相場も下落基調に転換し20日には62.10円に下落。月末にかけても軟調地合が継続し27日は月間最安値となる61.40円に下落し終了。

■為替相場
昨年12月の為替相場は月の半ばまで上昇する展開が続き、月末にはやや値を落として1年の取引を終了した。
月初、114.39円でスタートした為替相場は2日の米雇用統計が事前予想通りの内容となったことから大きな値動きにはならなかったが、5日にはイタリア国民投票で行われた憲法改正が否決され、一時113円を割り込む水準まで円高が進んだ。しかし、その後は米国長期金利の上昇や米国株が史上最高値を更新する中で12日にかけて115.47円まで反発。
月の半ばに入り、14日米国時間にはFOMCでほぼ事前予想通りの利上げとなったものの、政策金利見通しが引き上げられたことが注目され、急速にドル高・円安が進む展開となり、16日には月間高値である118.18円まで急騰した。
月の後半に入ると独テロ報道やトルコにおけるロシア大使銃撃事件等に市場が敏感に反応し、116円半ばまで円の買戻しが進んだものの、19日のイエレン米FRB議長が講演で米国の雇用状況に自信を示したことから117.63円まで反発。その後21日には米国経済指標が事前予想を下回り、長期金利がやや低下する中でドル安・円高が進んだことから116.20円付近まで反落するも、年末には投機筋を中心にポジション調整が進み、116.49円で終了。

以上
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