マーケット市況情報

2016年09月13日 11時00分

2016年8月の貴金属市況2016年09月13日 11時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,348.85ドルでスタートした8月の金相場は、1,350ドル近辺で推移すると主要通貨に対するドル安を背景に、3日には月間最高値の1,364.40ドルまで値を上げた。その後は、米国経済指標の良好な結果を受け、1,350ドル台前半まで値を落としたものの、英中央銀行(BOE)が約7年ぶりの政策金利引き下げを発表すると反発し、1,360ドル近辺まで値を戻した。5日には米7月雇用統計発表を前に狭いレンジでもみ合う展開が続いたが、力強い伸びをみせた同指標を背景にドル買いが進む中で急落するとNY時間には1,330ドル近辺まで値を落とした。
その後は1,335ドル近辺の狭いレンジ相場を形成した後、12日に発表された米経済指標が事前予想を下回る冴えない結果となったことから、米利上げ観測の後退から一時1,350ドル中盤まで急伸したが、利益確定の売りや投機筋のポジション調整などから1,330ドル後半まで急落。
18日に発表された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で、利上げ時期の先行き不透明感が広がり、ドル全面安の展開に1,350.05ドルまで上昇した。
月後半に入ると、主要通貨に対しドル安が一服し、金相場は軟調地合へ転換。24日に発表された米経済指標の冴えない結果を受け、1,320ドル台中盤まで大きく値を落とす展開となった。26日には米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長講演で、『緩やかな利上げが適切』との発言がある一方で具体的な時期についての道筋が示されなかったことから金が選好される結果となり、1,340ドル近辺まで急騰。その後のFRBフィッシャー副議長による早期利上げを示唆する発言を受けてドル高・ユーロ安が進むと金相場は講演前の水準である1,320ドル近辺まで値を落とした。月末にかけてもこの流れは変わらず、利上げ観測の高まりが材料視されて月間安値の1,309.25ドルに下落して終了した。

■国内金相場
4,477円でスタートした8月の円建て金相場は、2日にドル建て金相場の上昇により月間高値の4,486円をつけた。月半ばにかけて、ドル建て相場が軟調に推移しやや円高基調となったことで、円建て相場も徐々に上値を切り下げ16日には4,411円まで下落。下旬にかけてもトレンドは変わらず軟調に推移すると26日には月間安値の4,320円まで値を落とした。月末にかけてドル建て金相場は下落したものの、円安が進行したことで4,382円まで値を戻して終了。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,150.00ドルでスタートした8月のプラチナ相場は月を通して概ね下落基調となった。月初は主要通貨に対するドル全面安の転換から堅調に推移するとロンドン時間2日午後には1,175.00ドルまで上昇したが、その後は独自材料に乏しい中で徐々に値を落とす展開が続いたものの、5日には米7月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことでドル高が進み、NY時間には一時1,140ドル台前半まで下落。
その後は南アの全国鉱山労働組合(NUM)が国営電力会社(エスコム)で大規模なストライキを実施するとの声明を発表されたことから供給懸念の広がりにロンドン時間10日午後には月間最高値の1,182.00ドルまで上昇。NY時間には一時1190ドル台後半まで急騰。しかし、節目の1,200ドルを超えられず、同国労働裁判所からNUMに対しストライキ禁止命令が出されたとの報道から上げ幅を削り、1140ドル近辺まで下落した。その後も米経済指標の冴えない結果を受け、下値を探る展開が続き、1,120ドル近辺まで続落。
その後は欧米株安やドル安を背景とした金相場の上昇に追随する形で反発し、一時1,140ドル近辺まで値を戻したものの、ダドリーNY連銀総裁発言によって下落する金相場に続いて大きく値を落とすと1,100ドル近辺まで続落。18日には7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表され、明確な利上げ時期についての言及が無かったことを背景として上昇した金相場につられ、1,130ドル近辺まで反発するも上げ幅は限定的であった。
月末にかけて動意に乏しい状況の中で徐々に上値を切り下げ、23日には1,107.00ドルまで下落。24日には米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長の講演を前に急落した金相場につられ1080ドル近辺まで急落。その後、同講演での発言を受けて戻したものの、軟調地合は続くと月末31日には月間安値の1,050.00ドルで終了。

■国内プラチナ相場
3,828円でスタートした8月の円建てプラチナ相場は、堅調に推移するドル建てプラチナ相場により、2日に月間高値の3,865円をつけた。月半ばにかけて、為替はやや円高基調ながらドル建て相場の上昇が相殺する形となっていたが、ドル建て相場の下落が始まると16日には円建て相場も3,708円まで下落した。月末にかけて、ドル建て相場の下落が牽引する形で円建て相場も軟調推移となり、26日には月間安値の3,570円をつけた。月末には円安によりやや値を戻し3,599円で終了。

銀(Silver)
■海外銀相場
20.51ドルでスタートした8月の銀相場は、月初ドル安を好感した金相場の上昇につられて値を上げると、2日には月間最高値の20.71ドルをつけた。米国3日発表の米7月ADP雇用統計が市場予想を上回ると、軟調地合へ転換。5日に発表された米7月雇用統計により米国経済の底堅さが認識され、ドル高基調となり、金相場同様に急落し19.75ドル近辺まで値を下げた。
その後は動意に乏しく19.70ドル近辺で推移した後は主要通貨に対してドル安が進行したことで上昇する金相場に連れ高となり一時20.50ドル近辺まで反発。ドル安が一服すると銀相場は再び軟調地合へ転換し、徐々に上値を削りながら12日には19.87ドルまで下落。
独自材料に乏しい中、欧米株安やドル安を背景に上昇する金相場につられ堅調に推移すると16日には20.04ドルまで値を伸ばした。その後、ダドリーNY連銀総裁が利上げに対して積極的な発言をしたことで19.60ドル近辺まで大きく値を落とすも、FOMC議事録で利上げについての具体的な方向性が示されなかったことから、ドル安が進行し20ドル近辺まで上昇。しかしその後は、主要通貨に対するドル安が一服したことで値を落とし、19ドル近辺まで下落。
25日には月間安値の18.50ドルまで続落。その後は、26日のFRBイエレン議長の講演を前に同値近辺でもみ合う展開。同講演の中で利上げ時期に関する具体的な発言が無かったことから反発したものの限定的で、FRBフィッシャー副議長が早期利上げについて積極的な発言をすると反落し、月末にかけて大きな値動きもなく18.74ドルで終了。

■国内銀相場
69.30円でスタートした8月の円建て銀相場は、動意に乏しい為替相場と堅調に推移するドル建て銀相場により、2日に月間高値の69.50円まで値を上げた。その後は、軟調に推移するドル建て相場と同様に値を下げ、16日には66.90円まで下落。月末にかけても大きな値動きはなく、ドル建て相場と同様に軟調地合を形成し25日・26日には月間安値の62.30円をつけた。月末に為替相場が円安に動くとやや値を戻し63.70円で終了。


■為替相場
月初102.45円でスタートした8月の為替相場は2日の麻生財務相の円高けん制発言を受けて102円代後半まで上昇したが、その後に発表された政府の経済対策がほぼ事前報道通りの内容となったことから市場のサプライズ感は無く、むしろ材料出尽くし感から5日に101.27円まで値を落とした。同日米国時間には米7月雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数が事前予想を上回る良好な結果にドル買いが進むと一時102円台まで反発したものの、その後のポジション調整で円が買われたことで100円台後半まで反落。
 月の半ばにかけては原油価格や米国株の上昇を背景に102円台を回復した後は複数の米国経済指標が市場予想を下回ったことからドル安の進行に一時100円台後半まで大きく下落。18日にはFOMC議事要旨が公表され、事前の予想に反して利上げに対してFOMC内の議論が分かれる形となったことからドル全面安の展開に月間最安値である99.78円まで下落した。
 月後半には米FRB議長講演を控えて様子見ムードとなり、100円台半ばを挟んだレンジ相場となったとなった後、同講演で『緩やかな利上げが適切』との発言や米FRB副議長による9月利上げを示唆した発言を受けて101円台後半まで値を戻した。月末には米雇用統計の前哨戦となるADP雇用統計が市場予想を上回る良好な結果となったことから利上げ観測の高まりに
一時104.00円近辺まで円安が進み、月末31日には月間最高値である103.18円で終了。

以上