マーケット市況情報

2016年03月07日 17時00分

2016年2月の貴金属市況2016年03月07日 17時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,122ドル近辺でスタートした2月の金相場は低調な米経済指標がサポート材料となり、1,130ドル近辺まで上昇すると3日にはダドリー・米ニューヨーク連銀総裁が今後の金利引上げに対して消極的な姿勢であるとの見方を示し、5日に1,158.50ドルまで続伸しました。その後は前週末の米1月雇用統計で失業率が改善したことを受けて一時1,140ドル台中盤まで下落したものの、米株式市場の急落を受けて1,160ドル近辺まで反発しました。世界経済の先行き懸念から米国の追加利上げに関して先行き不透明感が強まったことを受けて欧米株式市場が大幅下落する中で安全資産として買われ、1,200ドルを一時突破すると、アジア圏が旧正月中で薄商いの中で1,180ドル〜1,200ドル付近の狭いレンジで推移した後、イエレン米FRB議長が米公聴会で今後の追加利上げに関して慎重姿勢を示したことを材料に11日には1,241ドルまで大きく値を上げました。その後は利益確定の売りやアジア・欧州株の反発を受けて売りが優勢となると一時1,190ドル近辺まで大幅下落しましたが、押し目買いなどから1,210ドル近辺まで反発した後は17日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表を前に様子見ムードから動意に乏しい展開となりました。発表された1月26〜27日分のFOMC議事録内容は目新しい材料に欠け、価格への影響は限定的でしたが、米株の下落を受けて買いが優勢となると1,230ドル付近まで反発しました。原油相場の上昇を好感して主要欧米株式が堅調な動きを見せると投機筋の売りが強まり、一時1,205ドル近辺まで下落しましたが、米経済指標が市場予想を下回ったことから徐々に下値を切り上げ、米株式市場の下落も相俟って24日には月間高値の1,250.75ドルまで上昇しました。その後は月末にかけて1,230ドル台中盤を挟んで揉み合う展開となりましたが、発表された米10月〜12月期のGDP(改定値)が上方修正されるなど底堅い経済指標を受けて、追加利上げへの警戒感から26日には1,226.50ドル近辺まで下落しましたが、月末にはやや値を戻して1,234.90ドルで終了しました。

■国内金相場
4,397円でスタートした2月の円建て金相場はドル建て金価格が上昇したものの、為替が円高へ向かったことから5日には4,378円まで下落しました。月の半ばにかけてドル建て金の上昇を追い風に上伸すると15日には月間高値の4,538円をつけました。月の後半にはやや円高に進み、ドル建て金価格が軟調となったことから25日には4,462円まで反落し、月末にはやや値を戻して4,507円で終了しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
865ドル近辺でスタートした2月のプラチナ相場は産油国による協調減産の観測が後退したことから原油相場が下落すると主要欧米株式市場の下落を招き、さらには1月の米新車販売台数が市場予想を下回ったことで実需後退懸念から3日には861ドルまで軟調に推移しました。その後は米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が今後の追加利上げに関して慎重姿勢を示したことが好感され、米株式市場が反発すると880ドルを突破すると、投機筋を中心に買いが優勢となり、5日には911ドルまで上伸しました。世界経済の先行き懸念から欧米株価が冴えない中、安全資産として買われていた金相場の急騰に追随する形で9日には932ドルまで反発した後、中国市場が旧正月に入り、市場参加者が限定的となる中、目立った動きは見られず、930ドルを挟んで揉み合う展開が続きましたが、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が公聴会でマイナス金利も視野にあるとの発言をしたことや追加利上げのペースが鈍化するとの見方が強まったことから12日には月間高値である957ドルまで値を伸ばしました。その後は利益確定の売りが続き、16日にかけて933ドルまで下落したものの、米各経済指標が市場予想を上回ったことや米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が3月の利上げに関して消極的な姿勢とも取れる内容であったことから米株式市場が上昇すると950ドル近辺まで反発しました。損失確定の売りが優勢となると上値を抑えられて940ドル台中盤で推移。欧米株式市場の上昇を背景にドル高に推移すると920ドル近辺まで下落しましたが押し目買いから940ドル近辺まで反発しました。独自材料に乏しい中で金相場の上昇につれ高となり、一時950ドルを突破するも利益確定の売りに押されて940ドル台中盤まで下落すると、投機筋を中心に損失確定の売りから910ドル台中盤まで下落しましたが、月末には919ドルまで値を戻して終了しました。

■国内プラチナ相場
3,490円でスタートした2月の円建てプラチナ相場は為替が円高へ進み、ドル建てプラチナ
も軟調となった事から3日には月間安値である3,387円まで下落しました。月の半ばにかけて円高が大きく進んだものの、堅調なドル建てプラチナ価格を背景に15日には月間高値である3,563円をつけました。月末にかけて軟調なドル建てと円高が重なり、3,464円まで反落しましたが、月末に3,443円で終了しました。

銀(Silver)
■海外銀相場
14.33ドルでスタートした2月の銀相場は、月初動意に乏しく14.30ドルを挟んで揉み合ったが、米FRB当局者が今後の利上げに対して消極的な発言をしたことから金相場の上昇につれて14.80ドル近辺まで上昇しました。独自材料が乏しいことから金相場の上昇を追随する形で5日には14.91ドルまで続伸しましたが、米1月雇用統計の結果を背景に14.70ドル近辺まで反落。その後は世界経済の先行き懸念からリスク回避先として買い進まれた金相場につられて15.40ドル近辺まで上昇するも、中国を中心としたアジア圏が旧正月で休みの為に大きな値動きはなく15.20ドル近辺から15.40ドル近辺の狭いレンジで推移しました。その後、香港市場が旧正月から明けると、イエレンFRB議長の公聴会での発言を背景にした金相場の上昇につられたものの、節目となる16.00ドルを越えられなかったことへの失望売りから15.70ドル台中盤まで下落しました。前週末の上昇に対する利益確定で売り込まれ、15.40ドル近辺まで下落しましたが、独自材料に乏しく値動きも限定的となり、15.30ドルを挟んだ展開となりました。17日に発表されたFOMC議事録に大きなサプライズはなく、相場に織り込み済みであった事から目立った値動きにはなりませんでしたが、その後の金相場の上昇につられて15.60ドル近辺まで上昇した後、一転売りが優勢の中で15.40ドル近辺まで反落しました。主要欧米株価が堅調となる中、金相場の下落を嫌気して一時15ドルを割り込むものの、実需筋を中心とした買いが入ると、15.20ドル近辺まで反発しました。その後も金相場の反発を好感して15.50ドル近辺まで続伸しましたが、発表された米経済指標を受けて金相場が下落する中で、損失確定の売りも巻き込んで14.75ドル付近まで下落して終了しました。

■国内銀相場
58.50円でスタートした円建て銀価格は月初ドル建て銀価格は上昇したものの、為替が円高に進んだことから3日には58円まで下落しました。月の半ばにかけて円高が進んだものの、それ以上にドル建て銀価格が買われたことから15日には月間高値である60.10円まで反発しました。その後は月末にかけて円高とドル建て銀価格の下落から円建て銀価格も下落へ転じ、月末には月間安値の56.80円で終了しました。

■為替相場
月間高値の121.17円でスタートした2月のドル円相場は、3日にニューヨーク連銀総裁が追加利上げへ慎重な姿勢を見せたことから5日にかけて116.99円までドル売りが進みましたが、その後は米1月雇用統計を見極めて様子見ムードが広がり、発表された雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予想を下回った一方で失業率が改善したことなどから強弱入り交じる結果にドル高の勢いは続かず116円後半で推移しました。その後は原油相場の下落や世界経済の先行き懸念を背景に主要欧米株式が下落するとリスク回避姿勢が強まり、114.20円付近まで円高が進行すると、10日にはイエレン米連邦準備理事会議長が公聴会で利上げペースに慎重姿勢を示したことから12日にかけて112.44円まで続落しました。その後は原油相場の下落が一服し、114円台後半まで反発したものの、主要産油国が増産凍結に暫定合意との報道が市場の減産期待を裏切る形となり、原油相場の急落を受けてリスク回避姿勢が強まり、19日にかけて112円台へ軟化しました。G20控えて様子見ムードの中、値動きは限定的となったが、26日には米10〜12月GDP改定値が上方修正されたことからドル全面高の展開に114円まで円安が進んだあと、月末にはやや値を戻して113.62円で終了しました。

以上