マーケット市況情報

2015年11月06日 18時00分

2015年10月の貴金属市況2015年11月06日 18時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,114.20ドルでスタートした10月の金相場は米10月利上げへの警戒感を材料に投機筋に売り込まれる展開となり、2日には月間安値の1,106.30ドルまで下落しました。しかし米雇用統計の結果が市場予想を大幅に下回り米利上げ観測の後退からドルが軟調に推移すると、1,140.75ドル近辺まで大幅反発すると、さらに米8月貿易赤字が前月に比べ大幅拡大したことによるドル安を受けて6日には1,147.50ドルへ続伸しました。
中国の連休を挟んだ後は、FOMCの議事録発表を前に様子見ムードから1,140ドル〜1,150ドル近辺の狭いレンジで推移しました。公表された議事録では中国経済の後退懸念などから利上げ見送りが妥当との見方が示されたことにより年内利上げ観測が後退し、9日には1,151.55ドルまで上昇しましたが、その後、米各地区連銀総裁の講演を受けて年内利上げ観測の後退が再び材料視されると1,170ドル近辺まで反発しました。15日には米各経済指標が軒並み市場予想を下回るとドル安の進行から月間高値である1,184.25ドルまで続伸しましたが、翌16日には投機筋を中心とした利益確定の売りに上値を抑えられ、1,176.35ドルまで反落しました。その後は米経済指標が市場予想を上回る良好な結果となったことが好感され1,160ドル台中盤まで下落したものの、押し目買いなどから反発すると1,180ドル付近まで上昇しました。
しかし中国人民銀行の利下げ発表による中国経済の復調期待を背景に主要欧米株式市場が上昇すると、23日には1,161.25ドル付近まで反落。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの見方から様子見ムードが漂い、1,160ドル〜1,170ドル近辺のレンジ相場で推移しました。
FOMCでは現行の政策金利が維持されたものの、その後の声明では12月利上げの可能性を示唆したことが嫌気され、29日には1,148.60ドルまで下落し、月末には1,142.35ドルで終了しました。

■国内金相場
4,344円でスタートした10月の円建て金相場は、月初に為替がやや円安方向に進んだ以上にドル建て金価格が下落したことから月間安値の4,338円まで下落しました。その後は月半ばにかけて反発すると4,566円まで上昇し、21日には月間高値の4,567円をつけました。しかし、その後は月末にかけて円安が進んだ以上にドル建て金価格が下落すると、月末にも値を落として4,492円で終了しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
912ドルでスタートした10月のプラチナ相場は、独自動車大手による排ガス規制不正操作問題が尾を引く形でディーゼル車需要の後退が懸念され、投機筋の売りが優勢となると2日にはおよそ7年ぶりとなる900ドル割れの899ドルまで下落しました。その後は米雇用統計の発表に金相場や株式市場の上昇につられる形で買い戻しの動きが見られたものの、小幅な戻りとなりました。しかし原油相場の上昇や排ガス規制不正操作問題が一巡したとする見方から買い戻しが進むと950ドル近辺まで上昇しました。
その後も中国の連休が明けたことによる実需筋の買いや生産国の一つであるジンバブエの電力問題を背景とした供給不安から9日には978ドル近辺まで続伸しました。その後は独自材料に欠ける中で金相場の上昇を追随する形でニューヨーク時間には1,000ドルを突破しました。13日には利益確定の売りや中国の経済指標が市場予想を下回ったことによる中国経済の不透明感が広がると982ドルまで下落したものの、押し目買いやドル安を背景に堅調に推移し、独自動車大手排ガス不正操作問題で売られていた分が買い戻された形となり16日には1,007ドルまで上昇しました。
19日には月間高値である1,014ドルまで上昇、その後に発表された中国の第三四半期GDPでは市場予想を上回ったものの、中国経済への減速懸念は拭えず、投機筋を中心に売り込まれると一時1,000ドルを割り込みました。23日には安値拾いによる押し目買いや中国人民銀行が発表した利下げによる中国経済の復調期待感から1,011ドルまで反発したものの、損失確定の売りに押されて1,005ドル付近まで下落しました。損失確定の売りから980ドル台中盤まで下落も金相場同様に米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした様子見ムードから大きな値動きがなく、990ドルを挟んで揉みあう展開となりました。
その後は金相場の上昇を材料とした投機筋の買いにより一時1110ドル台中盤まで上昇するも、同会合の声明で年内利上げを示唆したことを受けて29日には993ドルまで反落しました。月末にはやや軟調に推移すると988ドルで終了しました。

■国内プラチナ相場
3,617円でスタートした10月の円建てプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ価格が下落したことから2日には月間安値の3,601円まで下落しました。その後は月後半にかけてドル建てプラチナ価格が反発すると21日には月間高値の4,023円まで上昇。月末にかけて為替が円安方向に進んだものの、それ以上に軟調なドル建てプラチナ価格を受けて下落すると、月末には3,932円に値を落として終了。

銀(Silver)
■海外銀相場
14.55ドルでスタートした10月の銀相場は2日に金相場の下落を背景に月間安値である14.43ドルまで下落したあと、米9月雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで金相場が上昇するとつれ高となり、15.30ドル付近まで上昇しました。その後も金相場の上昇を好感して堅調に推移すると6日には15.67ドルまで上昇しました。中国の連休明けには投機筋を中心に利益確定の売りが優勢となると一時15.40ドル付近まで下落しましたが、その後は押し目買いや中国株の上昇を背景に実需回復への期待感から反発すると9日には15.99ドルまで上昇しました。
その後も概ね金の相場動向に左右される展開となり、15日には月間高値である16.18ドルまで上昇しましたが、中国の経済指標が市場予想を下回ったことによる実需後退懸念から15.60ドル近辺まで下落しました。押し目買いや金相場の上昇を好感し16.10ドル台中盤まで反発するも16日にかけて利益確定の売りに上値を抑えられ16.04ドル近辺まで下落しました。その後は中国の発表した第三四半期GDPが市場予想を上回ったものの、同国経済への減速懸念は拭えず、15.70ドル台後半まで売り込まれました。その後、15.80ドルを挟んだレンジ相場で推移したあと、中国人民銀行による利下げ発表を背景に中国経済への回復期待感から16.10ドル近辺まで反発した後は利益確定の売りから23日には15.98ドル近辺まで下落しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした様子見ムードから15.80ドル〜15.90ドル台後半の狭いレンジで推移したあと、金相場の上昇を好感して16.40ドル近辺まで上昇。FOMC声明では年内利上げを示唆する内容となったことから一転して15.70ドル近辺まで下落しました。月末にかけて押し目買いから15.90ドル近辺まで反発するも、16ドルを抜けられないことへの失望感から売り込まれ15.63ドルまで下落して終了しました。

■国内銀相場
月間安値である59円でスタートした10月の円建て銀相場は堅調なドル建て銀価格に月半ばにかけ64.70円まで上昇しましたが、月後半にかけて軟調なドル建て銀価格に加え、やや円高方向に進んだことから22日には64.20円まで下落しました。その後は月末にかけて為替が反発し、ドル建て銀価格も堅調を維持すると29日には月間高値である64.80円をつけ、月末に大きく値を落として63.70円で終了しました。

■為替相場
119.83円でスタートしたドル円相場は、米雇用統計を前に大きな売買はなかったものの、その後発表された米雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで米利上げが遠のいたとの見方から、急速にドル安・円高が進み一時119円を割り込みましたが、ドルが徐々に買い戻されると2日には119.89円付近まで値を戻しました。
主要欧米株の上昇を背景に6日には120.47円までドル買いが進んだものの、米8月貿易収支の赤字が大幅に膨らんだことで119.80円付近まで反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録発表を前には様子見ムードとなり、大きな値動きは見られなかったが、議事録発表後には年内利上げ観測の後退から120.30円付近で推移しました。
その後は東京・ニューヨーク市場が休場だったことから目立った値動きとはなりませんでしたが、祝日明けに発表された中国の経済指標や米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことを背景に年内利上げ観測が後退すると118.20ドル近辺で推移しました。その後は世界的株式市場が上昇したことを受けて、16日には119.01円まで反発したものの、その後は動意の乏しい展開となり119.90円近辺から120.00円の狭いレンジで推移しましたが、22日のECB理事会でドラギ総裁が追加緩和を示唆する発言をしたことからユーロ売り・ドル買いが進むと、ドル円相場も反発し23日には120.96円をつけました。
中国人民銀行発表の利下げを材料に主要欧米株式市場が上昇すると121.50円近辺まで推移しましたが、米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことから円高に推移したものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが漂い120.40円近辺まで下落しました。同会合では金融政策は現行通りとしたが、その後の声明では年内利上げを示唆する発言がされたことからドル買いが進み121.20円近辺で推移し、月末はやや円が買い戻され、120.90円で終了しました。

以上