マーケット市況情報

2015年09月04日 13時00分

2015年8月の貴金属市況2015年09月04日 13時00分

価格ベース
金 US$:LBMA Price 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:LBMA Price  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,093ドルでスタートした8月の金相場は米7月雇用統計を控えて大きな値動きは見られず、1,090ドルを挟んだレンジ相場を形成し、その後はやや軟調な展開となると6日には月間安値の1,085ドルをつけました。その後発表された同指標では非農業部門の雇用者数が20万人超と堅調な推移を見せ、前月分が上方修正されるなど良好な結果となったことから、
米FRBによる9月利上げ観測が高まり、売りが優勢となると7日のニューヨーク時間に一時1,070ドル台後半まで下落しました。その後は中国が人民元を対ドルで引き下げを行ったことから金融市場の混乱に対する安全資産として買われ、12日には1,119ドルまで反発しましたが、人民元の切り下げが一服したことや米経済指標が底堅く推移したことから軟調推移となると18日には1,111.45ドルまで値を落としました。その後はFOMC(連邦公開市場委員会)議事録を見定める動きから1,110〜1,120ドルの狭いレンジでの値動きとなりましたが、公開された同議事録では利上げ期待を高める内容とはならず、9月利上げの観測が後退すると1,130ドル中盤まで上昇しました。世界同時株安によるリスク回避の流れが強まると24日には月間高値である1,166.50ドルまで続伸しましたが、中国の追加金融緩和策などを背景に25日には1,140ドルをつけて反落すると、その後も米経済指標が市場予想を上回ったことを材料にドル高が進むと27日には1,119ドルまで続落しました。月末にかけては押し目買いなどから1,135ドルまで反発して終了しました。

■国内金相場
4,407円でスタートした8月の円建て金相場は月初、ドル建て金価格が軟調に推移したことから4日には月間安値である4,368円をつけましたが、その後は中旬にかけてやや円高方向に進んだものの、それを上回ってドル建て金価格が上昇したことで21日には月間高値である4,617円をつけました。その後は堅調なドル建て金価格の一方で、為替が円高方向へ進んだことから月末には4,454円に下落して終了しました。

プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
977ドルでスタートした8月のプラチナ相場は中国経済指標が市場予想を下回ったことによる中国経済の不透明感から4日には955ドルまで下落しました。その後は金相場同様、米雇用統計を前に小動きとなると950ドル〜960ドル近辺までの狭いレンジで推移し、発表後はドル高を背景に7日には月間安値である946ドルをつけ下落しましたが、金相場の上昇につられ12日には990ドルまで反発すると、人民元切り下げを背景に再び金相場が上昇すると買いが優勢となり、一時1,000ドル付近まで続伸しました。その後は実需を中心に売りが優勢となり、990ドル付近まで下落したあと、FOMC議事公表を前に990ドル〜1,000ドルでの狭いレンジで推移。公表後は利上げ観測の後退から金相場が上昇するのを追随して21日には月間高値の1,028ドルをつけました。損失確定の売りや低調な中国経済指標による実需後退懸念から投機筋の売りが優勢となると26日には973ドルまで大幅下落しました。その後は中国の追加金融緩和策による景気減速への歯止め期待感が好感されて投機筋の買いに1,000ドルを回復すると月末には1,003ドルで終了しました。

■国内プラチナ相場
4,014円でスタートした8月のプラチナ相場は月初、ドル建てプラチナ価格が軟調に推移したことから値を落としましたが、その後は堅調なドル建てプラチナ価格を背景に月半ばまで上昇。その後、21日には為替が小動きとなった一方でドル建てプラチナ価格が堅調に推移する中で月間高値である4,178円をつけました。その後はドル建てプラチナ価格の大幅下落と急激な円高が進んだことから26日には月間安値である3,847円をつけました。月末にはやや円安方向へ進み、ドル建てプラチナ価格が回復すると4,036円で終了しました。

銀(Silver)
■海外銀相場
14.73ドルでスタートした8月の銀相場は中国の経済指標が市場予想を下回ったことから中国経済の景気減速による実需後退懸念で4日には14.54ドルまで下落するも、押し目買いから14.70付近まで反発しました。その後は金相場同様に米雇用統計を前に14.60ドルを挟んだレンジ相場を形成し、発表後は金相場の下落を嫌気して14.60ドル付近まで下落するも人民元切り下げ等の金融市場の混乱から金相場が上昇すると14日には月間高値である15.55ドルまで反発しました。その後はFOMCの議事内容を見定める動きから小幅に推移しましたが中国株式市場の大幅下落を背景に実需の後退懸念から19日には14.84ドルまで大幅下落しました。FOMC議事録発表を受けて金相場が上昇すると20日には15.50ドルまで大幅回復したものの、その後は市場予想を下回る低調な中国経済指標の発表を嫌気して損失確定の売りを巻き込むと、27日には月間安値である14.27ドルまで急落しました。月末にかけて押し目買いや米経済指標が市場予想を上回ったことによる実需回復の期待感から反発し14.44ドルで終了しました。

■国内銀相場
61.70円でスタートした8月の円建て銀相場は中旬にかけて、やや円高方向に進んだものの、それを上回ってドル建て銀価格が堅調に推移したことで13日には月間高値である65円をつけました。その後は月末にかけて軟調なドル建て銀価格と為替が円高方向へ進んだことから27日には月間安値である57.40円まで下落しましたが、その後は値を戻して月末には59.60円で終了しました。

■為替相場
124.04円でスタートした8月の為替相場は、米アトランタ連銀総裁による9月利上げについての前向きな姿勢を示したことを好感し、ドル・円相場は堅調に推移すると6日には124.79円まで上昇しました。その後は米7月雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を下回ったものの、底堅い結果が示されたことから一時125円台まで上昇したものの、利食い売りから124.20円付近まで値を落としました。その後は対ドルで中国人民元の切り下げが実施されるとドルが対主要通貨で買われ12日には月間高値である125.12円まで上昇しました。この切り下げによって中国景気の減速懸念の台頭から日米欧の主要株式市場が大幅下落しました。米国の利上げ時期も後退するとの見方が広がると123.70円台後半まで下落しましたが、その後は米国で発表された各経済指標が好調だったこと等からドルが買い戻され124.30円近辺まで上昇。FOMCの議事録公表を控えて様子見ムードが漂う中で小動きとなったあと、議事録公表後は中国経済の減速懸念が示され、早期利上げに対して慎重な姿勢が示されたことから利上げ観測の後退から20日には123.82円をつけました。
月後半には低調な中国経済指標や米株の大幅下落からリスク回避の動きが進むと、122.10円近辺まで下落したあと、25日には中国株を中心に世界的な株安を背景にリスク回避の動きが加速すると月間安値である118.90円まで大幅下落しました。中国の追加緩和策の発表や欧米の株価の反発等々、市場が落ち着きを見せるにつれて26日には119.08円まで値を戻しました。月末には米経済指標が市場予想を軒並み上回ったことを材料に米株式市場が大幅上昇すると121.18ドルまで上昇へ転じて終了しました。

以上