マーケット市況情報

2015年04月08日 14時03分

2015年3月の貴金属市況2015年04月08日 14時03分

価格ベース
ドル建て:US$:LBMA Price
円建:税抜参考小売価格


金(Gold)
■海外金相場
3月の金相場は、2月末に中国人民銀行の追加利下げを好感して上昇し、月間高値となる1,216.75ドルをつけてスタートしました。良好な米経済指標を受けた早期利上げ観測から日米間の金利差も意識されドル買い・円売りが進行。ドル安のヘッジ先として買われていた金から投機資金が流出し、4日には1,200ドルの大台を割り込み1,199.50ドルに下落しました。6日発表の米国2月雇用統計では雇用者数が29万5000人増と市場予想の24万人を大きく上回り、米国の利上げが意識されたことで金の投機的な売りが加速すると1,175.75ドルに急落しました。
その後はECBが量的緩和策に着手しユーロ圏の長期金利を引き下げたことで、米国との金利差拡大でドル高傾向に転じたこともあり、13日の金相場は軟調展開で、1,150ドル近辺で終了しました。その後も18日まで軟調に推移し、月間最安値となる1,147.25ドルを付けました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文とイエレンFRB議長の記者会見で発言内容が利上げに消極的と受け取られたことで今まで売り込まれていた金が買い戻される展開となり大幅続伸し、20日には1183.10ドルに上昇しました。
この流れを引き継ぎ堅調推移していた中で、サウジアラビア主導の10ヶ国連合によるイエメンへの空爆が開始され、安全資産としての金が買われて26日には3週間ぶりに1200ドルを突破しましたが、月末にかけて、ドル高や上昇局面での利益の確定売りで下落基調に転じ、31日に1,187ドルに下落して終了した。


■国内金相場
月間最高値となる4,726円でスタートした3月の国内円建て金相場は、月半ばまで為替が円安基調に推移したもののドル建て金価格がそれを上回るペースで下落したことで軟調に推移し18日に月間最安値となる4,539円をつけました。その後はドル建て価格の上昇でやや持ち直し31日に4,620円をつけて終了しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
プラチナ相場は1,182ドルでスタートし、米2月雇用統計報告を前に売買が控えられた動意に欠ける展開となり、1,180ドルから1,200ドルのレンジ相場で推移しました。
米雇用統計の好調を受けたドル高で金が売られるとプラチナもつれ安となり、月初のレンジ相場から一転し、投機家の売りが強まり軟調展開に入りました。さらに19日のFOMC声明を前に米利上げ観測が強まり、金と同様に貴金属全般が売られる展開となりました。金相場より大きく下落している1つの要因として、南アフリカ鉱山からの生産量が近年回復していること、また産出コストを割る水準の中でも南アランド安が収支改善に貢献していることも影響していると考えられ、18日に1,088ドルをつけ、約5年半ぶりと1,100ドルを下回る安値水準となりました。
しかしながらその後発表されたFOMC声明が利上げに消極的な内容だったとして、当面米利上げ時期が遠のいたとの見方からドル安が進行し、投機筋に売り込まれていたプラチナにも買い戻しが入って上昇基調に転換し、26日に1,157ドル付近に上昇しました。
月末にかけては、期末を控えた投機売りや、4月1日の米ADP全国雇用者数発表前にした持高調整の売りが入りロンドン市場では1,129ドルをつけて弱含みましたが、ニューヨーク市場では買戻しが入って1,140ドル近辺で終了しました。


■国内プラチナ相場
4,648円でスタートした国内円建てプラチナ相場は、3日に月間最高値となる4,659円をつけた後、為替の円安基調を上回るペースでドル建てプラチナ価格が下落したことにより18日に月間最安値となる4,357円に下落しました。その後はドル建てプラチナ価格が上昇したことにより4,412円まで値を戻し終了しました。


銀(Silver)
■海外銀相場
銀相場は独自材料もなく概ね金に追随した展開で、16.63ドル付近でスタートしました。しかし、米経済指標が良好だったことを受けた早期利上げ観測が高まり、金相場同様に下落し、5日には16.19ドルをつけました。その後は6日発表の米雇用統計が市場予想を大きく上回ったことでドル高が進行し、金相場の軟調な推移につられ銀相場も徐々に値を切り下げ、18日には月間安値となる15.47ドル付近に下落しました。
米FOMC声明とFRB議長会見の内容を受け、米金利引き上げ時期が当面遠のいたことを受け銀相場にも投機資金が流入し、20日に16.17ドルに上昇しました。前週末の流れを引継ぎ堅調に推移し高値追いとなる中、想定外の米経済指標の悪化を受けた米株式相場の大幅下落も追い風となり、27日に月間高値となる17.14ドルに上昇しました。
月末にかけてはドル高が進行したことや、17ドル台の水準では利益の確定売りも見られ、31日には16.60ドルに下落して終了しました。


■国内銀相場
67.00円でスタートした3月の国内円建て銀相場は、ドル建て銀価格の下落ペースが為替の円安基調を上回り12日に月間最安値となる63.50円をつけた。その後はドル建て銀価格の上昇を受け堅調に推移し24日に月間最高値となる68.40円をつけた。月末にかけては、ドル建て銀価格の下落につられ徐々に値を切り下げ31日に67.60円をつけて終了した。


■為替相場
3月のドル円相場は、先月からの日米金利差の拡大を手がかりとした円売り・ドル買い優勢の引き継ぎ、119.87円でスタートしました。6日発表の米2月雇用統計を控え積極的な売買が控えられて119.50〜120.10の狭いレンジ相場で推移。6日に米雇用統計が発表され前月比29万5千人増と市場予想(24万人程度)を大きく上回ったことで米国債全体の金利が上昇、円売り・ドル買いが進行し、9日に120.74円に下落しました。9日には米株式市場が反発したことで市場全体に安心感が広がり、10日には121.47円まで円が下落しました。
12日に米小売売上高が発表され市場予想を下回った結果となったことで円高方向に転換するも、18日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を前に結果を見極めたいとの思惑から動意にかける展開となり、121.00円〜121.50円のレンジ相場で推移しました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で米景気認識が下方修正され、FRBは政策金利の引き上げを急いでいないとの見方からドルが円などの主要通貨に対して売られ円高・ドル安へ大幅に振れて19日には119.79円に円が上昇しました。
その後、ドルを買い戻す動きが優勢となり120.75円まで値を戻したものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)による政策金利が引き下げられたことがドル売りにつながり、米経済指標が悪化していることを受けて米利上げ時期が当面先送りされたとの見方が強まったこともあり、ドル売り・円買いが進行し25日に119.82円に上昇しました。26日にサウジアラビアによるイエメンへの軍事介入を受けたリスク回避の動きなどから、円やユーロに対して積みあがったドルの買い持ち高を縮小する動きが加速し27日に119.17円に上昇しました。
3月期末の資金繰りに伴い米企業や金融機関のドル需要が高まったことなどからドル高が進行し120.17円に下落して終了しました。


以上