マーケット市況情報

2014年10月06日 13時43分

2014年9月の貴金属市況2014年10月06日 13時43分

価格ベース
金 US$:London Fixing 円建:税抜参考小売価格
プラチナ US$:London Fixing  円建:   〃

金(Gold)
■海外金相場
1,287.25ドルでスタートした9月の金相場は、月初に発表された米製造業に関する経済指標の改善をきっかけに米早期利上げ観測が高まったことや、ウクライナ東部の停戦合意の報を受けて地政学的リスクが緩和したことなどから投機筋の売りが優勢となり5日に1,264ドルに下落しました。その後発表された8月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が14万2000人増と市場予想を大きく下回ったことを受けて一時1,275ドル近辺まで値を戻す場面が見受けられたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米国の金融政策正常化観測が強まる中、金相場は徐々に下値を切り下げる展開となり12日には1,231.50ドルに下落しました。
17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で低金利政策維持の方針が示されたことで一時1,240ドル近辺に回復したものの、一方でFOMC参加者の利上げ見通し予測が増加したことを受けて米国の早期利上げ観測が台頭。また米株式相場が史上最高値を更新するなど堅調な推移を示す中、投機筋の売りが旺盛となり22日には1,213.50ドルに下落しました。その後米軍などによるイスラム国に対するシリア空爆を受けて地政学的リスクが再燃し、安全資産としての側面から買われる展開となり一時1,230ドル近辺に回復しました。
月末にかけては米4月〜6月の実質GDPの上方修正などから米景気先行きに対する楽観的な見方が台頭。米株式相場が堅調な推移を示す中、金相場は軟調地合を形成し30日には月間最安値となる1,210ドルに下落し、1,216.50ドルにて越月しました。

■国内金相場
4,351円でスタートした9月の円建て相場は、2日に月間最高値となる4,358円に上昇した後、軟調なドル建て金相場に歩調を合わせるかたちで徐々に下値を切り下げ16日には月間最安値とある4,292円に下落しました。月半ば以降もドル建て金価格は上値の重い展開となったものの、円建て相場は円安の進行に相殺されるかたちで下値は限定的となり4,300円台に回復し、月末30日には4,315円をつけて越月しました。


プラチナ(Platinum)
■海外プラチナ相場
1,424ドルでスタートした9月のプラチナ相場は、堅調な米経済指標を受けて早期利上げ観測が高まったことや、ウクライナやイスラエルなど地政学的リスクの後退から金相場が下落する中、投機筋の売りが押され4日には1,406ドルに下落しました。8月の米自動車販売が好調だったことを受けて一時1,410ドル近辺まで値を戻す場面が見受けられたものの、米国の早期利下げ観測が引き続き意識される中、徐々に下値を切り下げる展開となり12日には1,360ドルに下落しました。
1,360ドル近辺ではこれまでの下落に対する反動もあり下値をサポートされ、その後は1,370ドル近辺でのレンジ相場を形成。しかしその後の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の継続が決定されたものの、米国の金融政策が正常化に向かうとの見方からドル高が進行。貴金属全般において投機筋の手仕舞い売りが旺盛となり22日には1,329ドルに下落しました。
1,320ドル近辺は2013年12月以来の安値水準であったことから安値拾いの買いが見られたことや、米軍などによるシリア空爆をきっかけとした金相場の上昇に追随するかたちで1,350ドル近辺に値を戻したものの実需の追随は乏しく、ドル高や根強い米早期利上げ観測から月末にかけても投機筋の売りが優勢となり30日には月間最安値となる1,300ドルに下落して越月しました。


■国内プラチナ相場
4,835円でスタートした9月の円建て相場は、2日に月間最高値となる4,844円に上昇したものの、その後は金相場同様に軟調地合を形成し12日に4,785円に下落しました。月半ばにかけてもドル建てプラチナ価格が下落基調を形成する中、23日には4,729円に下落。月後半にかけては円安が進行したものの、ドル建てプラチナ価格の下落から徐々に下値を切り下げ29日に月間最安値となる4,647円に下落しました。月末30日にはやや値を戻したものの上げ幅は限定的となり4,665円をつけて越月しました。


銀(Silver)
■海外銀相場
19.49ドルでスタートした9月の銀相場は、堅調な米経済指標の発表を受けて米国の早期利上げ観測が高まったことや欧州中央銀行(ECB)による政策金利の引き下げからユーロに対するドル高が進行する中、金相場同様に下落基調を形成し5日に19.13ドルに下落しました。8月の米雇用時計が市場予想を下回る結果であったことから一時19.30ドル近辺に値を戻したものの、ウクライナ東部の停戦合意の報などから地政学的リスクが緩和する中、徐々に下値を切り下げ9日には19.00ドルに下落。その後も独自材料に欠ける中、金相場の下落に追随するかたちで軟調地合を形成し12日には18.64ドルへ下落しました。
月半ばにかけては16日に18.75ドルに値を戻した後、米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の継続が決定されたものの、政策金利見通しが上方修正されたことなどからドル高が進行したことを受けて再び下落基調に転換。米株式相場が史上最高値を更新する中、株式への資金流入から他貴金属同様に軟調地合を形成。22日には2010年8月以来おおよそ4年ぶりに18.00ドルの大台を割り込み17.74ドルに下落しました。その後米軍などによるシリア空爆を受けて地政学的リスクの高まりから金相場同様に反発し23日には18.00ドル近辺に値を戻したものの、月末にかけてはユーロに対するドル高や堅調な米株式相場を背景に金相場の上値が重い展開となる中、銀相場においても投機筋の売りが優勢となり30日には月間最安値となる17.11ドルに下落して越月しました。


■国内銀相場
68円でスタートした9月の円建て相場は、2日に月間最高値となる68.20円に上昇したものの上値は重く、ドル建て銀価格の動きに合わせるかたちで徐々に下値を切り下げ12日に67.20円に下落しました。その後は円安の進行もあり19日には67.70円に回復したものの、月後半にかけては再び下落基調に転換し26日には月間最安値となる64.20円に下落しました。月末にかけては下値を支えられ30日に64.40円をつけて越月しました。


■為替相場
104.13円でスタートした9月のドル円相場は、8月のISM製造業景況指数の上昇など比較的堅調な米経済指標の発表を受けて円売り・ドル買いが優勢となり3日に105.21円に下落しました。その後8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことをきっかけに米早期利上げ観測がやや和らぎ4日に一時104.90円近辺まで上昇したものの、日本の4月〜6月期の実質国内総生産(GDP)が下方修正されたことや米雇用環境は引き続き改善傾向にあるとの見方が根強く、日米の金利差拡大が意識される中、円売り・ドル買いの動きが優勢となり10日には2008年10月以来おおよそ5年11ヶ月ぶりの安値となる106.12円に下落しました。
月半ばには連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見でイエレンFRB議長が低金利政策を維持する方針を示したものの、FOMC参加者の利上げ見通し予測が増加。また日本政府の9月の景気基調判断引き下げを受けて円売り・ドル買いが加速し22日には108.97円に下落しました。その後は中国の景気減速懸念などを背景に米株式相場が下落したことを受けて、一時108.50円近辺まで買い戻される場面が見受けられたものの、月末にかけても米住宅関連の経済指標の改善や米商務省が発表した4月〜6月期のGDPが上昇修正されたことなどから円売り・ドル買いが旺盛となり25日には109.23円に下落しました。月末にかけても日米の景況感や金融政策の方向性の違いが意識される中、円売り・ドル買い基調が継続し、30日には月間最安値となる109.45円に下落して越月しました。


以上